サンタ・クララ堂跡

サンタ・クララ堂は中野郷長与道にある4つの秘密教会の1つである。
1603年(慶長8年)に建てられたサンタ・クララ教会は、イスパニア人の宣教師アル・ウァレス神父が司牧する、当時ただ1つの浦上にある教会だった。
幕府のキリシタン禁制によって教会が破壊されたあと、教会で働いていた孫右衛門は、神父を失った村人の間に「帳方」「水方」「間役」という潜伏キリシタンの地下組織を作り、信仰を固めて250年に渡りこの教会跡を祈りの場としていた。
長崎市大橋町にはサンタ・クララ教会の保護者だった聖女クララのご伝達を祈るために建てられたもので、1965年3月17日、ローマ教皇パウロ六世の特使マレラ枢機卿により決別された記念碑が建てられている。